今回僕は、多くの人に「世界」はもはや遠い存在でないことを示したいと思い、自身で作成した写真集「THE WORLD」を販売して、その売り上げのみを使ってカンボジアへ渡航し、アンコールワットの前で写真を撮って帰ってくるという計画をたてました。

 

　日本は島国です。歴史的にみても他国との文化交流は盛んであったとは言えません。それ故に日本は独自の成長を遂げ、今のように世界中から一目置かれるような美しい国になったと僕は思っています。

　しかし、日本人にとって外国に行くには海を渡らなければならないし、文化や慣習も全く違う。日本語を母国語とする国もないので、多くの人が世界を遠いものと思っていることも事実であると思います。

　僕は世界史を学んだことをキッカケに、世界には面白いものが沢山あることを知りました。そして交通機関や通信技術が発達した現代を生きる私たちにとって、世界というのは想像しているよりずっと近い存在であることを多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。

　そしてそのために僕に何ができるのか考えた時に、以前から世界中で撮り貯めてきた写真をもとに製作した写真集『THE WORLD』を一般に販売することで、世界には色々な場所があることを知ってもらうと同時に、その売り上げのみを旅行費としてカンボジアに行き旅行の行程や文化の違いなどをレポートすることによって、世界は人々が想像しているより面白く、身近な存在であることを示すことができるのではないかと思い立ったのです。

 

　この計画は２０１５年２月よりスタートしました。ウェブサイトの開設やSNSを使った宣伝活動、友人と協力し渋谷で３日間の展示会も開催しました。その結果、出発予定日であった３月２４日までに５０冊、合計１３７,０００円を売り上げることができました。カンボジアに行くには十分すぎる、自分でも予想していなかった数字を出すことができ、購入していただいたみなさんにはとても感謝しています。

 

【２０１５年４月更新】

　２０１５年３月下旬、僕は実際にカンボジアに行き、世界遺産であるアンコールワットの前で写真を撮ってきました。"Every accomplishment starts with the decision to try."というメッセージと共に。今回の計画はふと思い立って実行したものでしたが、こうして有言実行できたことを非常に嬉しく思ったのと、行動力や好奇心が売りの自分をうまく表現しているのではないかと思い、この言葉を選びました。

　さて、カンボジアへの渡航は完了しましたが、計画はまだ終了していません。１０キロを越えるカメラバックを背負って歩き回り、時には１枚の写真を撮るために膨大な手間や時間をかけることもあります。そうして撮ってきた写真や動画を、今後もウェブサイトやインスタグラム、ブログなどを通して発信していきたいと思っています。

　もちろん、僕の活動は多くの人に世界の面白さを知ってもらうことが目的なので、世界１６カ国と５０以上の都市を訪れた経験と３０の国に友達がいるという事実を武器に、写真だけではなく文章でも、今までに感じたカルチャーショック、遭遇した面白い事件やトラブル、自身の旅のスタイルであったり、世界遺産の解説など、様々な情報を伝えられたら良いと考えています。これからも僕の活動を暖かく見守ってください。